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サッカーの面白い分析を心がけますZ

攻守一体という言葉への疑問

攻守両面において、ポジショニングに意味を持たせる。ボールを保持している時のポジショニングに守備の意味をもたせるのがバルセロナ。ボールを保持していない時のポジショニングに攻撃の意味を持たせながらプレーするのがベニテス。

では、ボール保持によって、相手のポジショニングをずたずたにすることは攻撃をしながら守備をしていることになるのかどうか。それは攻守一体の概念でいいのか、それともチームデザイン、プレーモデルとすべきなのかという疑問。
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吉田達磨の最初の一歩

らいかーると「さて、今年のJリーグもとうとう開幕した。正式に言えば、ACLだか、日本サッカーの開幕と言っても問題ないだろう。」

てんかーて「先陣は柏レイソル。今季の柏レイソルは一部指導者から注目を集めている。その理由は監督の吉田達磨。柏レイソルの下部組織の礎を築いたとされる人物だ。もともと、下からトップのチームに影響を与えていくと宣言していた柏レイソル。吉田達磨を監督にすることで、いわゆる賽は投げられた状態になっている。」

らいかーると「今回はそんな最初の一歩の試合となったACLのプレーオフを見ていく。この試合に勝てば、ACLの本戦に出られるというレギュレーションだ。CLの予備予選と同じだと考えればいいだろう。」

てんかーて「結果は3-2で勝利。先制する展開だが、すぐに追いつかれる苦しい展開。困ったときのセットプレーで延長戦に勝ち越しゴールを決めることに成功した。」

らいかーると「スタッツを見ると、先日の日本代表対UAE戦を思い出させる。しかし、柏レイソルは勝つことに成功した。これで本戦への出場が決定する。いわゆるメデタシメデタシという結末になった。」

てんかーて「では、試合内容にうつっていく。」

らいかーると「最初に気になったのが、インサイドハーフの役割の違いだ。」

てんかーて「左インサイドハーフの大谷はセンターバックに近づいてボールを回収する場面が多く、右インサイドハーフの武富は相手の隙間に入ることが多かった。」

らいかーると「この両者の違いを両者の個性の違いだということもできる。もともとボランチの位置を得意とする大谷と、湘南でおそらくシャドウの位置を主戦場としていた武富。両者の住んでいた場所を考慮すると、このような違いがおかしくないように見える。」

てんかーて「しかし、実際にこのような形がメインになると、左右のバランスが悪くなる。ビルドアップの起点は左サイドが中心となる。また、インサイドハーフがセンターバックからのボールを回収しにいくと、インサイドハーフがいるべき場所はどうなる?という問題が出てくる。」

らいかーると「また、そもそもセンターバックに近づいてボールを回収する必要があるのか、という問題も出てくる。」

てんかーて「それらを計算に入れているかどうかを考えるには、次にセンターバックについて考える必要がある。」

らいかーると「この試合のスタメンは、増嶋と鈴木。アンカーの茨田にボールを渡す場面も多く、楔のボールにも意欲的にチャレンジしていた。そして、パスの精度も悪くなかった。」

てんかーて「しかし、運ぶドリブル。つまり、自分のプレーによって、味方を自由にするプレーは極端に少なかった。特に仕事もせずに、大谷にボールを渡す場面も何度も見られた。」

らいかーると「このプレーをどのように解釈できるか。まだ、後方から繋いでいくサッカーに慣れていないので、大谷のヘルプが必要と解釈するか。それとも、大谷の習慣がそうさせているのか。チームとしての動きなのか、個人としての動きなのか。それによって、プレーに対する評価は変わってくる。」

てんかーて「後方の安定性の代わりに失ったものはなにか。また、それを失わないための計算が前線にあるのか。」

らいかーると「次に工藤とクリスチャーノについて見ていく。工藤はセンターフォワードのイメージが有るのだが、右サイドでの出場機会を増やしている。この試合では、左にクリスチャーノ、右に工藤が配置されていた。」

てんかーて「クリスチャーノは縦横無尽。サイドにはってからの勝負もいける。左サイドバックをシカトすることもない。相手の隙間でも活動できるし、シュート意欲も高い。」

らいかーると「工藤はサイドにはる仕事はできなくないが、得意ではない。相手の隙間での受けるプレーはできる。また、センターフォワードが本職なので、中央のエリアに飛び出してく事が多い。」

てんかーて「サイドにはる仕事ができて、サイドバックのオーバーラップを活用できるクリスチャーノにプレー機会を増やしたほうが得策だ。左で作って、右でしとめると書くと、どこかで聞いたような気がするサッカーになる。」

らいかーると「工藤に横幅を作らせてもしょうがない。そうなれば、新たな横幅隊が必要になる。右サイドバックかインサイドハーフ。武富がサイドに流れることは少ないが、奥行きを確保するようなスプリントは可能だろう。右サイドバックのキム・チャンスは積極的に攻撃参加していた。」

てんかーて「左インサイドハーフが積極的に攻撃参加をすると、かえってクリスチャーノの邪魔になる可能性もある。このように考えると、大谷の動きはチームとして計算されたものである可能性が高くなってくる。」

らいかーると「最後にレアンドロの動きについて見ていく。非常に幅広い動きをしていた。時にはインサイドハーフの中央に顔をだす場面も見られた。インサイドハーフが相手の両ボランチに捕まった場面で大宮アルディージャの下部組織が行う得意技である。もちろん、柏レイソルも行う技だ。」

てんかーて「ゼロトップは言いすぎだが、かなり動き回る。ゼロトップの注意事項はゴール前が空になること。しかし、工藤とクリスチャーノは中央に入って行くことが大好きなので、まったく問題にならない。また、武富が飛び出してくれば、さらに相手からすれば対応がしにくくなるだろう。」

らいかーると「整理していこう」

てんかーて「センターバックのビルドアップにはまだ不安が残るので、大谷を落とす。大谷を落とす理由にはクリスチャーノとスペースを食い合わない狙いもある。また、左サイドを攻撃の起点とすることで、何でも屋のクリスチャーノのプレー機会を増やし、フィニッシャーとして期待できる武富、工藤の右サイドコンビのフィニッシャー機会を増やす。」

らいかーると「もちろん、右サイドからの攻撃を仕掛ける。そのときはキム・チャンスを積極的に攻撃参加させることで、工藤の横幅問題を解決する。また、武富のスプリント、ポジショニングを活かすことで、右サイドの精度を高める狙いが有る。」

てんかーて「インサイドハーフが相手に捕まったときはレアンドロを落とす。レアンドロの空けたスペースには、工藤、クリスチャーノ、武富が侵入する。レアンドロは幅広く動くことを好んでいるので、本人のプレースタイルとも合致している。」

らいかーると「最後に問題を見ていく。」

てんかーて「マンマークの死なばもろともプレッシングをくらったときに、ボールを前進させられるかは不明。センターバックとキーバーの前進能力は不安視されている。」

らいかーると「右サイドのキム・チャンスの攻撃能力は決して高くない。酒井宏樹がいれば問題は解決する。しかし、いないものはいない。攻撃を右サイドに誘導された時にどれだけできるかは未知数。」

てんかーて「柏レイソルの守備は4-1-4-1で行われる。前線がワントップなので、相手のセンターバックに頑張ってプレッシングをかけていくスタイルではない。しかし、DFラインは高い。よって、フリーなセンターバックからのロングボールに対して、どのように振る舞うかは問題としてすでに現れている。」

らいかーると「相手の攻撃をくらったときに、両ウイングの帰陣が遅い。相手のサイドバックの攻撃参加が早ければ、ピンチになる可能性が高くなる。」

てんかーて「最後に茨田が持ち場からときどき消える。」

らいかーると「ではまた。」

アジアカップで日本が負けた総括

らいかーると「さて、アジアカップが終わった」

てんかーて「日本が負けたので、我々のアジアカップも強制的に終了となった」

らいかーると「今回考えることは日本が負けた原因についてだけども。」

てんかーて「あれだけシュートを打って入らなかったんだから、運が悪かったんだよ、お前らはな!!!でいいと思うけどね」

らいかーると「世間ではアンダーカテゴリーがアジアで負けていることと重ねて、このままではまずいぞ!!という声がちらほら聞こえてくるんだけどね。」

てんかーて「PKで負けて終わったってのも何か違う気もするんだけどね。U19もPKでしょ??」

らいかーると「おそらく似たような原因で負けているから、、というのがそれらを同一視する流れを作っているのではないかなと思うよ。」

てんかーて「似たような原因??」

らいかーると「ボールを保持してチャンスを作っているけれど、カウンターやセットプレーで負けるみたいな」

てんかーて「ポゼッションチームが負ける時なんてそれ以外に考えられないんだから、似たような原因になるのなんか当たり前じゃんって思うけど。だって、勝つときはボールを保持して相手をコントロールしてチャンスを決めましたになるわけでしょ。」

らいかーると「確かにそれはそうだね」

てんかーて「負けた内容もそれぞれ違うでしょ。UAE戦に限って言えば、ボールを保持して狙った決定機も作れたけど、得点が入りませんでしたという試合じゃん。他のアンダーカテゴリーは狙った決定機を作れていたかどうかが問題になってくるんじゃないかな。狙った決定機を作れていないならば、アタッキングサードの崩しに問題が有るわけで、フィニッシュに問題があるわけではないし。」

らいかーると「なんか怒っているように感じるから話題をフル代表にしぼろう。UAE戦に負けた原因はなんだと思う?」

てんかーて「最大の要因は交代で入った選手が決定機で外してしまったからにつきるよ。柴崎が仕事をしたのに対して、他の2人はちょっとどうしようもなかったね。特に武藤は周りも見えていなかったと思うよ」

らいかーると「それだけ??」

てんかーて「あの試合に限って言えば、それだけ」

らいかーると「中二日の法則については??」

てんかーて「後半に追いついたのに、中二日の法則もクソもないでしょ。疲れていない序盤に失点してしまったことを疲れのせいにするのは、論理的に意味がわからない。トランジションの連続みたいな疲労する試合なら中二日の法則も発動すると思うけど、あれだけボールを保持できれば関係ないと思うよ。」

らいかーると「集中力がなかったという声もあるけれど」

てんかーて「本人たちがそう言っているならそうなんじゃない?第三者の目からはメンタルや集中力や気持ちは目に見えないから、それを原因にするのはたちのわるい冗談だと思うよ。もしかしたら、目に見えているのかもしれないけどね。」

らいかーると「守備面は明らかなので、攻撃面で日本がもっと改善すべきことって何かあるかな??」

てんかーて「サイド攻撃だろうね。」

らいかーると「それは原口みたいな選手を起用しろってこと??」

てんかーて「違う。サイドを起点にして、味方と協力して攻撃を組み立てていくってこと。ワールドカップからそうなんだけど、日本のサイド攻撃って単騎特攻がとっても多いんだよね。UAE戦では序盤に酒井高徳がサイドチェンジを受けました、でも一人ぼっちでした、ボールを奪われました、吉田が裏を取られましたって場面があったじゃん。普通は本田がボールを受けました、酒井高徳が本田を追い越しましたで、さあどうするなんだよね。」

らいかーると「まあ確かに、武藤を出したけれど、長友とcombinationができていたかというと微妙だったね。」

てんかーて「武藤はFWの選手だし、準備期間を考えればしょうがないと思うよ。ただ、サイド攻撃はもっとパターン化すべきだと思う。」

らいかーると「ボールを受ける。後方からボールホルダーを追い越す。ライン際を走るか、インナーラップか。基本はこのパターンだよね」

てんかーて「あとは選手の役割をぼかす。FWがサイドに流れてきてもいいし、インサイドハーフがインナーラップをしてもいい。ひとまず、ここを単騎特攻の形から卒業しないといけない。味方の動きに合わせて、ボールホルダーがアイディアを発揮すればいいし、相手が動いたら発生したスペースを利用すればいい。」

らいかーると「というわけで、様々なサイドアタックに注目してみようということで、終わり」

バルセロナ対アトレチコ・マドリー:国王杯のファーストレグの雑感

らいかーると「さて、別館で更新されるということは、あまり書くことが見つからなかった試合といえる」

てんかーて「試合の質はカップ戦とは思えないレベルのものだった。両チーム共にターンオーバー!?なにそれおいしいのレベルのスタメンだったしね。」

らいかーると「サッカーには流れが存在する。流れはスコア、時間帯によって、変化すべきといえるね。ただ、ファーストレグってのは大きく言うと、前半戦にあたる。そう考えると、時間帯やスコアに対する考え方も通常の試合とは異なってくるものだよね。」

てんかーて「いわゆるまだ慌てる時間じゃないってやつだね。」

らいかーると「そうなると、この攻撃を続けていればそのうちに点が入るだろうなというバルセロナの計算は間違っていない。そして、まあ守りきれるだろうな、オブラクまでボールが届いていないしというアトレチコ・マドリーの計算も間違っていない。お互いの計算を考慮すると、試合はずっと同じ流れになる。もちろん、多少の変化は訪れるけれども、それは誤差の範疇と言っていいだろう。」

てんかーて「結果として、終了間際の残り5分でバルセロナが先制する。結果だけ見れば、アトレチコ・マドリーの賭けが失敗になるかもしれない。だが、チャンスらしいチャンスもなかったバルセロナだったので、この辺りをどう評価するかは意見の別れるところだろうね。」

らいかーると「バルサからすれば、ボールを保持している時間が長いんだから、セットプレーや事故の起こる確率はアトレチコ・マドリーよりは高いと計算できる。それが実際に起きたのだから、何の問題もないと胸をはれそうだけど。」

てんかーて「最初にバルセロナで気になったことを少し。」

らいかーると「アウベスとイニエスタのポジショニングが似ているのが気になったかな。相手の2トップ脇を使うのはこの両者であることが多かった。ラキティッチは前線に上がっていくことで、メッシをマーカーからフリーにする役割をしていたね。」

てんかーて「左右非対称のようだけれども、サイドからの崩しはサイドバック、インサイドハーフ、ウイングを中心に行っていたので、人数が偏っているわけではなかった。でも、サイドの選手のポジショニング、動かし方は違ったね。」

らいかーると「メッシサイドはアウベスとメッシを近い距離でプレーさせる意図を感じた。そのためにラキティッチは囮。もちろん、ラキティッチが空けば、ラキティッチを使うんだけどね。」

てんかーて「左サイドはネイマールを高い位置におく。ネイマールにボールが入ったら、ジョルディ・アルバのオーバーラップを利用しながらイニエスタがサポートに入る。ジョルディ・アルバがインナーラップして相手のセントラルを動かす仕組みは、スアレスへのパスラインの創出を意図していそうだったね。」

らいかーると「アトレチコ・マドリーの守備網をスライドさせるために、何度も何度もサイドチェンジしていたのも印象に残っている。いわゆるネガティブトランジションも素早く行えていたので、らしさが戻ってきているのかなと感じたよ。」

てんかーて「アトレチコ・マドリーはどうだった?」

らいかーると「コケを中央で、ガビを右サイドで起用したのがなかなかおもしろかった。ネイマール潰しの意図もあるんだろう。でも、バルセロナで怖いのはメッシとアウベス。メッシが低い位置から相手をはがしながら仕掛けるという形は最大の武器といえるだろう。そのメッシを潰すのではなく、逆サイドに守備意識の強い選手をおいて、カバーリングで何とかする!というアイディアはなかなか機能していたと思う。」

てんかーて「さらに、左セントラルにコケ、左サイドハーフにアルダで、メッシサイドから攻撃する意志も見せていたね。シケイラも積極的に攻撃参加してたし。コケが中央にいることで、相手のネガティブトランジションを機能させない場面も数は少ないけどあったから、意味不明な采配では無かったと思うよ。」

らいかーると「グリーズマン、フェルナンド・トーレスもサイドに流れてサイドの攻撃に協力していたしね。特にガビサイドはどうするんだろうと思っていたら、グリーズマンがよくヘルプにいっていた。ただし、攻撃を仕掛ける機会が多い試合とはいえなかったら、ほとんど気のせいレベルの現象かもしれないけどさ。」

てんかーて「セカンドレグはどうなりそうだろうね」

らいかーると「アトレチコ・マドリーはボールの位置に応じて、高い位置からのプレッシングと自陣に撤退を使い分けていた。このプレッシングの強度を上げるのではないかと予想される。その場合のバルサは、サイドバックにロングボールを入れるか、ネイマールたちまで蹴っ飛ばすかになる。そのような展開になると、エラーの可能性も増えるし、擬似的なカウンター機会を相手に与えることになる。そこでボールを奪い返せれば、試合の秩序は壊れる。秩序を自分たちでコントロールするのがバルセロナなので、そこを破壊できればなかなかおもしろくなると思うよ。」

てんかーて「最後にフェルナンド・トーレスについて少し」

らいかーると「自腹を切ってでも、アトレチコ・マドリーに戻ってきたほうがいいかもね。」

てんかーて「ではまた」

2014年度高校サッカーの感想

らいかーると「さて、今年度は高校サッカーを見に行く機会が多かったのだけども」

てんかーて「高校サッカー以外にもユースやジュニアユースを見に行く機会を何とか確保した!という感じの年度でしたね。まだ終わっていないけれど。」

らいかーると「で、高校サッカーの感想について語っていこうと思うのだけども。」

てんかーて「そうはいっても、高校サッカーは4試合しか観戦してないジャマイカ。」

らいかーると「今回の記事はあれだもんね。広告を消すための感想という。」

てんかーて「で、どうだったのよ??」

らいかーると「一番印象に残ったのはいつのまにか名前の変わっていた大谷室蘭かな。華麗なゾーン・ディフェンスで相手を苦しめていたよ。」

てんかーて「どのチームもゾーン・ディフェンスは基本的に行っていたよね。ただ、それがしっかりと機能していたチームは大谷室蘭だったと思うよ」

らいかーると「違いはどこにあるんだろうね。」

てんかーて「ボールの奪いどころの設定。プレッシング開始ラインの共有。DFとMF、FWの具体的な数字での距離の設定。どのエリアを捨てるかの設定などなど」

らいかーると「言い出すときりがないね。」

てんかーて「攻撃面で気になることはあったかい??」

らいかーると「ボールを繋ぐ仕組みがそもそも存在しないチームがまだ存在していることに驚いたかな。基本は蹴っ飛ばすんだけど、CFが競り勝てていないのに、蹴っ飛ばし続けているんだよね。」

てんかーて「アインシュタインの言葉を思いだすね。同じ行動によって違う結果を求めるのはあほだ!みたいな。まあ、でも100%のないスポーツだから、万が一に期待するのはまあ理解できなくはないね。共感はしないけどさ。」

らいかーると「でも、しっかりと繋ぐ仕組みを有るチームもあったよ。それはいい傾向だと思う。しかも、決勝で対戦したチーム同士がそういうサッカーを志向していたと思うしね。」

てんかーて「ただ、盤面を読んでどのエリアからボールを運ぶか!みたいなレベルはまだなかったね。まあ、リーグ戦じゃないからそんなことはできないのかもしれないけどさ。出来る限り、ニュートラルな状況にして、自分たちの長所を少しでも相手よりも発揮できる状況を作る方が負けない確率は上がるもんね。」

らいかーると「まあ、負けない確率だけどね。」

てんかーて「それにしてもなんで高校サッカーはあんなに選手が集まるんだろうね。大学サッカーやJリーグのほうが質は明らかに高いんだけどね。」

らいかーると「質よりも物語なんだとおもうよ。ただ、子供を連れた指導者や父親が多かったのはちょっとわけがわからなかった。だって、サッカーを学ぶならば質が高いほうを優先すべきだと思うんだけどね。」

てんかーて「大学にしてもJリーグにしても物語は有ると思うんだけどね。それを伝える仕組みがあるようでないのかもしれない。また、高校は多くの人が通る道だから、物語を勝手に生産してくれるのかもしれないよね。だれでもJリーグや大学でサッカーをするわけではないからね。」

らいかーると「この問題については誰かに考えてもらうとして」

てんかーて「ではさらばじゃ」
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