サッカーの面白い分析を心がけますZ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スーペルコパファーストレグ ~アトレチコ・マドリーは砕けない~

スーペルコパのファーストレグ。ファーストレグの会場はサンチャゴ・ベルナベウ。国王杯の覇者とリーグ戦の王者で戦われるこの方式は世界各国で行われている。日本で言えば、ゼロックススーパーカップだ。その他の国とスペインのレギュレーションの差は、2試合行われることにある。奇しくもチャンピオンズリーグファイナルの再現となったスーペルコパ。セカンドレグが有ることで、結果にどのような影響が出るのか興味深い。

 レアル・マドリーはクロースを早速起用。モドリッチ&ディ・マリアロールの解体がチームにどのような影響を及ぼすかは想像がつかない。ただし、彼らの役割は亜流と言えば亜流。より正攻法の形に近づいていくのかもしれない。注目されたキーパーにはカシージャス。ただし、ケイラーナバスの実力に疑いはないので、余談は許さないだろう。また、ハメス・ロドリゲスはベンチに控えている。

 ジエゴ・コスタ、フェリペルイス、クルトワが移籍してしまったアトレチコ・マドリード。しかし、マンジュキッチ、モヤなどを獲得。積極的に移籍市場を動きまわることで、戦力ダウンしたのかどうか判断の難しいところまでの陣容を揃えることに成功している。ミランダ、ゴティン、ガビ、マリオ・スアレス、ティアゴ、コケと言ったセンターラインが揃って残留していることから、今季も昨シーズンのリプレーが期待される。

 ■守備的ポゼッションとアトレチコ・マドリーの残された選択肢

 ファーストレグとセカンドレグを統合的に考えれば、ファーストレグは前半戦に過ぎない。試合の序盤からリスクを冒さないように、ファーストレグで奇襲を仕掛けることは、ジャイアントキリングを狙っているときくらいだろう。

 レアル・マドリーは、シャビ・アロンソを中盤に落とし、アトレチコ・マドリードのハイプレスを牽制する。4-4-2で形を作るアトレチコ・マドリー。マッチアップをずらされたときの選択肢は2つ。枚数を揃えるか、後方に撤退して、スペース管理で対抗するか。この試合がファーストレグであり、会場がサンチャゴ・ベルナベウであることを考えれば、リスクをかける枚数揃えを選択することはいくらシメオネでも考えにくい。アンチェロッティの読み通りに後方に撤退するアトレチコ・マドリー。ボールを保持し試合の主導権を握ることで、不確定要素を削除することで、リスクを抑えるアンチェロッティ。

 次のレアル・マドリーの手は、サイドチェンジを繰り返すことだった。アトレチコ・マドリーの守備のバランスを崩すには、ボールホルダーの位置によって決められるアトレチコ・マドリーのポジショニングを何度も何度も動かす必要がある。シャビ・アロンソ、クロースとサイドチェンジの盟主を揃えたレアル・マドリー。よって、精度の高いサイドチェンジを繰り返すことで、ボールを前進させるというよりは、クリスチャーノとベイルにいい形でボールを届けることが狙いのようだった。

 クリスチャーノのサポートはマルセロとベンゼマ。ベイルのサポートはカルバハルとモドリッチ。与えられたポジションごとの役割の変化が機械的な対応を相手に許さない。しかし、クリスチャーノは怪我の影響で元気がない。ベイルが相手をサイドに引っ張っても、ベンゼマがゴール前で飛び出してこない。よって、レアル・マドリーはボールを保持すれど、孤軍奮闘が目立つ形であった。特に低い位置での仕事をしながら、相手のCBとSBの間を走り抜けるタスクがちょっときつそうなモドリッチが印象に残っている。

 ただし、ここまでも予想通りのアンチェロッティ。ベイルとクリスチャーノが個人技でどうこうできればいいやくらいの計算。後方に枚数を揃えることで、アトレチコ・マドリーのカウンター対策を行う。素早い攻守の切り替えを行うことによって、アトレチコ・マドリーのカウンターの起点を壊していくレアル・マドリー。逆カウンターで相手を仕留められれば最高だったかもしれないが、それは望み過ぎだろう。守備的とも言えるポゼッションでじわりじわりとアトレチコ・マドリーを追い込んでいくファーストレグの前半戦。

 そんなレアル・マドリーの攻撃に対して、シメオネ率いるアトレチコ・マドリー。レアル・マドリーの攻撃はサイドチェンジのあとに行われる。強引に中央を突破してこない。よって、MFの選手の距離をいつもよりも長めに設定することで、スライドを間に合うようにする。そして、ボールサイドのFWでバックパスの選択肢を削りながらプレッシングを行わせた。この行動によって、レアル・マドリーはボールを保持する時間を削られ、攻撃の可能性をますます低いものにさせられてしまう。

 アルダとジエゴ・コスタのボールを単独で運ぶ能力はアトレチコ・マドリーの武器だったが、両者はいない。ちなみに、アルダは出場停止だ。アトレチコ・マドリーはショートパスの連続でボールを前進させることもできる。しかし、レアル・マドリーは守備の枚数を揃え、トランジッションに力を入れてきている。この時点で詰みそうなアトレチコ・マドリー。残された選択肢は繰り返されるハイボールをマンジュキッチとラウール・ガルシア。SBを狙い撃ちにする両者に対して、シャビ・アロンソが身体を貼りまくっていたが、限界がある。アトレチコ・マドリーはこのハイボール攻勢で相手のミスを誘い、フィニッシュまで届く場面を作っている。それにしても、ラウール・ガルシアがハイボールの的になるとはオサスナ時代から考えると、想像するのは難しかった。

 ■計算通りのアンチェロッティだが

 後半の頭からクリスチャーノ→ハメス・ロドリゲス。クリスチャーノは怪我の模様。左サイドに配置されたはずのハメス・ロドリゲスだったが、中央に鎮座していた。レアル・マドリーの左サイド攻撃はマルセロの単騎特攻になる。もちろん、特攻するリスクを冒すわけはないので、右サイドから徹底的にボールを運ぶようになっていく。左サイドはボールの中継地点。左によせて、右で勝負の様相。

 アトレチコ・マドリーもすきあらばボールを奪うプレッシングを見せる。ハイボールとセットプレーだけにすべてを託すには心もとない。よって、自陣にスペースができるようになり、試合が徐々にオープンになっていく。右サイドからの攻勢にすることによって、ベンゼマ、モドリッチがゴールとボールに近い位置でプレーできるようになっていく。この変化がベイルサイドに活力をもたらしていった。対するアトレチコ・マドリーは、グリーズマンを投入。ラウール・ガルシアを右サイドに移すことで、マルセロ狙い撃ち。しかし、ボール保持で上を行くレアル・マドリーの前にどっちのサイドを中心にボールを展開するか合戦で負けてしまう。

 レアル・マドリーは徐々に攻勢を強めていく。ハメス・ロドリゲスはチャンスメイクで存在感を示し始める。クロースは自分が試合を決めるんだという意志をプレーで見せ始める。ここが勝負どころとディ・マリアを投入し、左サイドからの攻勢も強める。苦戦の模様のアトレチオは退場の雰囲気を醸し出していたシケイラを交代させるのみ。セットプレーからゴティン!くらいしか可能性の感じない後半戦となってしまっていた。そしてゴールが生まれる。ベンゼマが潰れて、最後はハメス・ロドリゲス。

 交代枠の残っているレアル・マドリー。ベンゼマとベイルを前線に出した4-4-2で残り時間を過ごす。しかし、残り10分をコンパクトに守り切る体力はまだない。アトレチコ・マドリーがボールを繋ぎだす。やっとボールに絡みだすグリーズマン。アトレチコ・マドリーの本質は流れの中にはない。ボールを回すことで、相手陣地でのセットプレー機会を増やすことに有る。そして得たコーナーキックから最後はラウール・ガルシア。アウェーの地でアウェーゴールを決めることに成功する。まるで帳尻合わせのゴールに驚かされたのは言うまでもない。ただし、試合内容は散々だったアトレチコ・マドリーなので、セカンドレグでシメオネの反抗が始まるだろう。

 ■独り言

 ハメス・ロドリゲスとクロースはあっさりとチームに溶け込みそうだ。両者ともに欠かせない存在になることは間違いないだろう。ただし、ディ・マリアロールとの決別がチームを自由にするかどうかはわからない。アトレチコ・マドリーもマンジュキッチは馴染みそうだ。もともと守備にも定評があり運動量が豊富なタイプなので、アトレチコ・マドリーのスタイルにぴったり。あとは独力でボールを長い距離運べるアルダの代役がいるかどうか。代役になれそうな選手入るので、あとは実践あるのみか。
スポンサーサイト

ぼくたちは相手を観てサッカーができているのかどうか。

らいかーると「さて、来週から本館が復活するよ、というわけで、今日のお仕事で一区切りになる予定がこちらのブログ。」

てんかーて「でも、一ヶ月更新しないと、見難くなるからね。それまでには更新する予定なんだけどね。」

らいかーると「今回のお題は題名のとおりだね。早速だけど、今週に観戦したJリーグの試合から注目ポイントを並べていくよ。ま、形を変えたプレビューだと思ってもらえればって感じかね。」

らいかーると「では、最初にガンバ大阪から観ていこう。特徴は多彩な攻撃と4-4の守備ブロックかな。前線の2枚も守備をやる気が無いわけではないので、連動するときはハイラインプレッシングを見せるよ。」

てんかーて「遠藤がいるから、遅攻撃もできる。宇佐美がフリーロールで動きまわるね。SHの選手が労働を惜しまないので、バランスが壊れない。パトリックが右サイドに流れるのが仕様なのか、相手への対策かの答えはまだ出ていない。」

らいかーると「では、そんなガンバにどう戦うか。4-4-2の守備は前線がカウンター要員の意図もあるからそこまで熱心に守備をしない。よって、FWとMFの間のスペースを支配することを狙う。そこからは遠藤周りを狙っていくか、繰り返されるサイドチェンジがベターだろうね。」

てんかーて「ただし、カウンター要員の迫力は異常なので、相手よりも一枚多く残さないきつい。特に相手がサイドに流れたときに、SBが横幅隊だとCBがカバーリングに奔走することになるので、賢くない。」

らいかーると「整理すると、FWとMFの間のスペースの支配とカウンター対策をしっかりやるかどうかだね。ボールの失い方を気をつけるでもいいかもしれない。」

てんかーて「次は横浜F・マリノス」

らいかーると「基本構造は変化していないのだけど、藤本がスタメンからハズレて、ぼくらの兵藤が復活している。今までに比べると、サイドサイドにこだわりがない。SHが中央に侵入して、ボールを受けてみたいなノーマルな方向によっている気がする。ただし、今までの得意技を封印する気もない。これは攻撃の幅、いつだって同じ手を出すという切なさを考慮すると、ポジティブな変化といえる。」

てんかーて「ただ、ゴール前の枚数が足りない。俊輔のピッチ全体で行われるヘルプがチームの生命線だが、トップ下の選手はゴールに近い位置でプレーすることも必要。そのときに、周りの選手で補完できているかというとできていない。小椋と中町が飛び出しても最近は曖昧で微妙。だから、得点が入らない。」

らいかーると「最大の問題点は相手がハイプレッシングを仕掛けてきた時にボールを放してしまう傾向があること。ボールを放しても守りきれる守備の幅は健在だが、カウンターも入りそうではいらない。ボールを保持していないと試合のリズム、テンポをコントロールすることができない。横浜F・マリノスはボールを保持してさあどうするみたいなところがあるので、相手のプレッシングにどうするかが問題。ただし、相手にボールを持たせないように、こちらもハイラインプレッシングを仕掛ける強かさを持っている。」

てんかーて「相手はマリノスからボールを取り上げたあとのプレッシングを合戦をどのように回避するか。それをポゼッションで回避するか、トランジッション対決に意図的に持ち込んで走力対決にするかといろいろと手は打てる。」

らいかーると「次にヴィッセル神戸。ボールを保持したら強い。そういう意味でマリノスにほんのすこしだけ似ている。基本は中央攻撃。サイド攻撃はSBにおんぶにだっこ。中央攻撃を円滑に進めるために、森岡の列の調整、CHとSHの中央突撃がコンボになっている。ただし、。チョンウヨンに相手のカウンターを凌ぐ能力はないので、SBが高いポジショニングを取ると、カウンターで一気にピンチになる仕様。そのために、ネガトラを早くしているのだが、最近は暑い。」

てんかーて「中央をしめていれば、何とか凌げるかもしれない。ただ、中央に盾を何枚も並べても、盾の上から延々と叩き続けて徐々に崩壊させていくくらいの破壊力は持っている。よって、サイドにボールを誘導しまくるのが吉。そして、左SBに適任者がいないので、そのように守備をしこめば、バランスがゆっくりと壊れていく可能性が高い。左サイドへのヘルプで中央の枚数が減るだろうし。」

らいかーると「基本はボールを持たせないで体力を削りたい。なので、いかにして神戸のプレッシングを外しながら時間を殺せるかどうか。4-4-2の守備で、2-4の間にはスペースができる傾向が強いので、DHのピン止めを行えば、簡単に瓦解する可能性が高い。」

らいかーると「FC東京。4-3-3の守備はかなり手強くなってきている。ただし、インサイドハーフの運動量は異常なので、そのエリアを攻略したい。最初に3を攻略するために、中央はボックス型か菱型で4枚を準備したい。FC東京のトップ下の選手のピン止めにアンカータイプの選手をおいておく。あとは余った選手を出口として、ボールを運んでく。」

てんかーて「単純に空いているからという理由でSBにボールを運ぶと、サイドチェンジさせない型で詰む傾向が強い。アウベスばりにサイドチェンジができるならそれでも問題ないが、非現実的。いかにして、最初の3枚を攻略し、中央からボールを運ぶことで、FC東京の守備を中央に絞らせることができるかが鍵となる。攻撃うんぬんよりも、まずはここ。相手にボールを持たせて守備機会を削るというのも手だが、良いクロス上げてくるよ。」

らいかーると「アルビレックス新潟。4-2-2-2。自分たちでボールを運ぶにしても得意のハイプレッシングも機能している。中央が閉まれば、サイド。サイドが閉まれば中央と判断も悪くない。相手が強烈なプレッシングをかけてきたときはまだ未知数。」

てんかーて「相手のCBとSBの間のスペースを狙う意図もあり、やっていることは間違いない。ただし、最後の精度がきっつい。トレーニングで何とかするしかない。問題は守備。代名詞のプレッシングも基準点を狂わされると、機能性を失う。また、マンマークの意識が強いので、相手のポジショニングに従属してしまう傾向がある。」

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。