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ゼロトップ採用の利点と、ゼロトップへの対策

 今季のセリエAは、またしてもユベントスの独走に入っている。しかし、前半戦の主役はスタートダッシュに成功したローマ出会った。主力の離脱もあったが、ルディ・ガルシアに率いられたローマは来季のCLの出場権を最低限の目標、そしてスクデットもまだ諦めてはいないだろう。ちなみに、セリエAのCLの出場権は3チームである。ユベントスは確定として、残りの2枠は熾烈な争い。なお、本田が移籍してきたミランはコパ・イタリアを制することで、ELの出場権を確保するのが現実な所といえるだろう。

 懐かしのトッティのゼロトップをローマは採用している。なお、昨年で日本を騒がせたU17の日本代表もゼロトップを採用していた。なお、バルセロナも相も変わらずにゼロトップである。ジエゴ・コスタの加入が決まったスペイン代表がゼロトップを継続するのかどうかは非常に興味深い。というわけで、最初にゼロトップについて、ちょっと思い出してみよう。みんなだいすきなシステム噛み合わせ論が出発点となる。

433

 わかりやすくするために、4-3-3対決となっている。システム噛み合わせ論をこのシステム同士の戦いに適応してみよう。

 433myboard.jpg

 白円で囲まれた部分は数的同数である。黒円で囲まれた部分は数的不均衡である。よって、試合の中でこの数的不均衡を解決するために、ポジショニングを動かすという作業が行われる。数的不均衡のまま試合が動いていく場所は、CBとCFの関係くらいだろう。なお、ボールを保持していないときは4-4-2に変化して、相手のCBと数的同数を作る意志を見せるチームが増えてきている。それだけ相手に数的不均衡の中で、ボールを保持させたくないという流れができているといえるだろう。大切なことは、最初のシステムにとらわれすぎてはいけないという話しである。

 では、ゼロトップに話を戻してみよう。

ゼロトップ1myboard

 さんざん語り尽くされた感があるが、久々に思い出してみよう。ゼロトップの最大の狙いはCBの基準点をなくすことにある。基準点とは、守備者からみる守るべき対象といえばよいだろうか。CBの守備の基準点が喪失すると同時に、中盤のエリアの選手の守備の基準点は狂い始める。明らかに数的不均衡になっているからだ。CBが持ち場を離れてゼロトップについていけば、CBのカバーリング問題が生じてくる。つまり、両SBが中央に絞らなければならないので、サイドが空く。なので、安易に中盤についていくわけにはいかないというハメ殺しである。

 CFがいなくなることで、縦幅、奥行き、攻撃の深さの創出が問題になってくる。この問題を解決するは主にWGの仕事になる。WGの選手がサイドから中央に飛び出していくことで、相手のDFラインを牽制することができる。U17では、相手のSBの裏から中央に飛び出していく場面を何度も再現していた。バルセロナの場合はWGが中央に飛び出すというよりは、中央に移動してCFを惹きつけることで、ゼロトップの選手をさらに自由にしたり、さらにSBをWGの役割を行わせることで、このような状況を解決していた。

 では、次に対策のお話である。

 最初に今節でローマにフルボッコにされたガスペリーニの対策を見ていく。なお、ガスペリーニさんは3バックの使い手なので、3バック縛りでの対策と考えられるが、ポピュラーなやり方だったので、ご紹介。

 3バックmyboard

 もともとはデポルティーボ・ラ・コルーニャで開発された守備方法である。当時はセスクを筆頭に相手のDFとMFの間のスペースを使うのが流行っていた。そういった選手を潰すために、CBをマンマーク気味に対応させたいんだけど、DFラインに穴が開いてしまう。だったら、枚数を増やしてしまえ!という作戦である。なお隙間でボールを受けるっておいしいのばりに3バックマンマーク形式で相手を潰しまくっていたのは昨年だと記憶している。なお、U17対策としても見られた考えである。つまり、マンマーク気味にすることで、数的不均衡を解決しましょうという概念である。

 最後にシメオネさんの対策を見てみよう。

 シメオネmyboard

 スペース管理によるゼロトップ対策だが、シメオネの場合は極端にFWを下げるので、マンマーク的にも数的不均衡がついでに解決されている。なお、ポゼッション側のCBがフリーなので、この位置から試合を作りたいのが理想である。しかし、相手が狭いスペースでしっかり守っているので、サイドチェンジを繰り返しながら前進を繰り返していくとうのが攻略の王道になりそうである。ただし、ゼロトップは中央の数的優位からというのが利点なので、サイドチェンジを繰り返して前進というスタイルを再現性をもって行うには適したシステムといえるかどうかは微妙である。

 なお、クロップだったら、そもそも相手にボールを持たせなければいいじゃんという概念で動く。ローマ対ジェノアのローマの考え方も同じであった。ガスペリーニのジェノアはシステムによって相手の守備の基準点をずらして攻撃を構築していくスタイルを得意としているのだけど、ローマはマンマーク気味に相手の3バックにプレッシングをかけていった。こうなれば、落ち着くボールも落ち着かない。なので、ガスペリーニは4バックに変化させるまさかのミシャ式で自陣でのボールを安定して保持することを選択するが、其の代わりにシステムに寄るずれが消えるわけで攻撃が機能しなくなり、よりフルボッコにされる運命となった。

 なお、ローマは高いボールポゼッション&ジェルビーニョのカウンターと攻撃の手札のバランスが良い。また、何気に選手層も素晴らしいので、CLの出場権は固そうである。ということで、長友と本田のどちらか、または両方が来季のCLに出られわないわけで、どのような結末になるかは非常に興味深いです。

 

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